中古車は県外から買えるってほんと!?県外の中古車を買う流れと方法

中古車の購入を検討する時、自分が住んでいる都道府県以外にある中古車も候補にできればより希望の条件に合った中古車に出会える確率が高くなりますね。

一方で

・中古車は自分の今住んでる都道府県でしか買えない
・県外にある中古車を買う手続きってめんどくさそう
・県外で安く買っても結局登録や納車の費用が高くついて割高になる

そう思っているユーザーの方は意外とたくさんいます。

条件にピッタリあった安い中古車を見つけたんだけど県外にある中古車だから買えないのかな?
もし買えたとしても登録費用とかも高くつきそう・・

大丈夫!

中古車は日本全国どこからでも購入することができるよ!

それに県外から中古車を買う時の手続きは地元近所で中古車を買う時と変わらないし、上手に検討すれば登録費用や納車費用を含めても安く買うことだってできるんだ。

ここでは県外から中古車を買う流れと、県外から中古車を安く購入するときに押さえておきたいポイントやおすすめの中古車購入の方法を紹介しています。

県外から中古車を購入する流れ

では実際に県外から中古車を購入する時の流れを見てみましょう。

大きな流れは下記の①から⑦となりますが、中古車を購入したことのある方なら地元近所の中古車販売店やディーラーから購入するのとその流れは変わらないのがわかりますね。

内容 必要書類・参考情報
①条件に合った中古車探し グーネット、無料中古車探しなどのインターネットサービス
②見積もり依頼 メール、電話、見積もり依頼フォーム等
③仮契約 ローンで購入する場合は、ローン審査書類に
必要事項を記入しFAXもしくはメールで返送
④契約書類到着 売買契約書・委任状・ローン申込用紙
⑤車庫証明申請(自分で取る場合) 自動車保管場所証明申請書
保管場所標章交付申請書
車の保管場所の所在図・配置図
自認書
保管場所使用承諾証明書
⑥必要書類返送 到着書類+印鑑証明(または住民票)
ローンの場合 免許証コピー
車庫証明
⑦納車方法の決定・納車 陸送費用の確認

ほんとうですね。
条件に合った中古車を近所のお店をまわって探すのか、それともインターネットの中古車検索サービスで探すのか?といった違いだけなんですね。

ところでcamel店長さん、県外の中古車を買ったらナンバープレートは県外登録になるの??

県外の中古車を買ってもナンバープレートは県外登録にはならないよ。

ナンバープレートは行動で車を走らせるために必要な識別番号だけど、その番号は必ず車を所有する人が住む都道府県で取得する必要があるんだ。

ナンバーを取得するために必要な検査登録は、その車を使用する人の住民票がある都道府県で行う必要があり、検査登録を受けた場所がその車の管轄地域になります。

では次に①から⑦の内容についての詳細や手続きを進める上でのポイントを解説していきます。

①条件に合った中古車探し

県外にある中古車の中から自分の購入条件に合った中古車を探すには、その県まで出向いて探すという方法もありますが、近隣の県ならともかく遠く離れた地域まで出向いて探すのは現実的ではありません。

なので県外にある中古車探しはグーネットやカーセンサーネット等の中古車検索サービスを利用することになると思いますが、コンビニで売っているグーネットやカーセンサーの冊子に掲載されている中古車情報はすべてWEBサイトにも掲載されています。

②見積り依頼

希望する条件に合った中古車が見つかったら、中古車販売店へ見積もり依頼をかけます。

電話での見積依頼をすることも可能ですが、グーネットもカーセンサーも掲示車両のページから専用の見積依頼フォームを使って販売店に所再見積もりをお願いすることができます。

早ければ即日、遅くても1~2営業日で販売店から下記のような詳細の見積結果がメールで送られてきます。

なお見積依頼フォーム経由の見積は初回の依頼時にはメールアドレス以外のこちらの個人情報は販売店側に伝わりませんので、販売店から直接営業電話を受けたりすることはありません。

中古車の見積回答

見積の中に「県外登録費用」というのがありますがこれはどういった費用なんですか?

これが唯一中古車を県外から購入するときにかかる費用で、ナンバー取得のところでも説明した、その車を使用する人の住民票がある都道府県で登録手続きを行うための費用だよ。

県外登録費用」「他府県登録費用」とも呼ばれていますが、その費用の内訳にはキャリアカーでの車両運搬費用や陸運局で登録手続きを代行する販売店の人の日当などに加え、そういった諸手続きの手間に対する手数料が含まれています。

法定費用のように決まった金額はありませんので、中古車販売店の定めた金額となります。

③仮契約

中古車販売店から送られてきた見積書の内容を確認して、具体的な購入の検討に入りたい場合は見積書が送られてきたメールに返信し中古車販売店と直接のやり取りを開始します。そしてその中古車を購入する意思が決まればその旨を販売店に伝えます。

その意思表示を受けて、中古車販売店はまずは以下の二つのことを行います。

  1. その車両を商談中として押さえる
  2. ローンが組めるのかどうかの審査を行う

1.については手付金として1万円とかいくらかの入金を求めるケースもあります。もちろんその手付金は中古車の購入代金の一部に充てられます。

オートローンのクレジット審査

2.の場合はオートローンのクレジット審査になりますが、販売店が県外で店頭まですぐに行けない場合、クレジットの申し込み書の1枚目に申込者の情報を記載しメールにPDFもしくは画像で添付するか、FAXで販売店に送付することで審査を受けることができます。

販売店からクレジット審査の手続きを行い、無事審査が通れば本人確認等の連絡がありますので必要な内容を淡々と応えればローン審査は完了です。

ローンの審査申し込みって結構面倒なイメージがあったんですけど意外と簡単なんですね!

ただ審査の申し込み自体は簡単だけど、オートローンの審査ってぶっちゃけ誰でも通るんですか??

誰でも通るってわけではないけど、基本的には過去に大きな信用事故を起こしていなくて安定した収入があれば審査は通るよ。

オートローンにはディーラーや中古車販売店が取り扱うローンと銀行などの金融機関が取り扱うマイカーローンという金融商品があります。
前者は比較的審査は緩いですが金利が高めで後者は金利は低いですが審査は厳しめです。
また後者の場合は金融機関の窓口での手続きが必要な商品もあります。

④契約書類到着

オートローンのクレジット審査に通ったら本契約の手続きを進めます。

県外の販売店に直接出向くことができない場合は中古車販売店より郵送で以下の書類が送られてくるので必要事項を記入し署名捺印します。

  • 売買契約書
  • 委任状
  • ローン申し込み用紙

⑤車庫証明の取得

車庫証明は新車・中古車に限らず、購入した自動車を道路以外にきちんと保管することができるということを示すものです。

車を購入したら新車ディーラーや中古車販売店が代行して車庫証明の取得を行ってくれ、その費用は車庫証明取得費用としてだいたい15,000円くらいがかかります。

では新車ディーラーや中古車販売店が県外にある場合の車庫証明はどうなるのか?というと、この場合は自動車を購入するユーザーの都道府県の行政書士などが代行手続きを行います。

なので行政書士さんに払う手数料も発生することになり、最終的には車庫証明の取得費用は25,000円以上になります。

県内から購入するのに比べて1万円以上も車庫証明の取得費用が高くなるんですね。
ちょっと高いけど希望条件に合った中古車を手に入れるためには仕方ない出費なんですね。。

あきらめるのはまだ早いよ!
車庫証明は必ずしも販売店が取得しないといけないわけではなくて自分で取得することだってできるんだ。

自分で取得すれば車庫証明の取得費用はぐんと安く抑えられるよ。

そうなんですね!
自分で車庫証明を取得する具体的な手順をぜひ教えてください!

車庫証明を自分で取得した場合にかかる費用は2,500円程度です。
実際に自分で車庫証明を取得する場合の必要書類や具体的な手順を解説しますので参考にしてみてください。

車庫証明を自分で取得するのに必要な書類

車庫証明を発行してもらうためには、申請に必要な書類を管轄の警察署へ提出する必要があります。

申請に必要な書類は以下の書類です。

  1. 自動車保管場所証明申請書
  2. 保管場所標章交付申請書
  3. 車の保管場所の所在図・配置図
  4. 自認書
  5. 保管場所使用承諾証明書
  6. 駐車場の賃貸契約書のコピー

これらの申請書類は最寄りの警察署で入手可能もしくはインターネット経由でダウンロードすることもできます。ただ申請書類は複数枚つづりになっているのでネットでダウンロードした場合は同じ内容を複数書かないといけません。(EXEL版を使えばコピペで作成できます)

自認書と保管場所使用承諾証明書

自認書

申請する駐車場が自分の土地の場合は「自認書」、賃貸駐車場等の場合は「保管場所使用承諾証明書」になります。

「保管場所使用承諾証明書」は駐車場の持ち主である大家さんや管理会社に発行してもらう必要があります。

ちなみに「駐車場の賃貸契約書のコピー」は、上記の「保管場所使用承諾証明書」が発行してもらえ無かった場合に添付します。

車庫証明の申請手順

必要書類一式を作成したらいよいよ車庫証明の申請を行います。

まずは自分の住んでいる管轄の警察署に行きましょう。

警察署に行けば専用の受付が大体設けられていると思うので、そちらに提出します。

なお受付はどこの管轄の警察署も原則平日しか行っていません。

そして申請書類一式が受理されると整理番号が発行され、代替4日から1週間くらいで車庫証明が発行されます。

車庫証明の受け取りの際には申請時の整理番号が必要になりますので忘れないようにしましょう。

申請書類もそんなに多くないし内容も難しくないから簡単ですね。

申請や受取りが平日に限られるという制約はあるけど、1万円以上の費用節約効果を考えると自分で申請する価値はあるといえるね。

⑥必要書類返送

取得した車庫証明と印鑑証明書、ローンの場合はローン契約書に必要事項記入し捺印して販売店に郵送すると、それ以降の登録手続は、購入した自動車の販売店がすべてやってくれます。

この登録関係は中古車の場合でも2週間もあれば完了します。

⑦納車日や納車方法の決定

納車は陸送で自宅まで持ってきてもらうことも可能

納車は陸送で自宅まで持ってきてもらうことも可能

登録手続きが全て完了し、納車可能な状態になったら販売店と納車の日時や納車の方法について調整します。

納車は陸送で自宅まで持ってきてもらうことも可能ですがその際には納車費用として陸送費がかかります。

参考までに陸送した場合の費用は以下の通りです。車両サイズによって異なりますがこれくらいはかかるという目安にはなると思います。

区間 距離(km) 陸送費(円) 納車費用(手数料含む)
東京-静岡 142.8 32400 44400
東京-愛知 259.1 48600 60600
東京-大阪 395.9 54000 66000
東京-広島 675.1 63720 75720
東京-福岡 880.6 70200 82200
東京-鹿児島 962.7 75600 87600
東京-福島 238.9 38880 50880
東京-宮城 304.9 49680 61680
東京-岩手 463.8 59400 71400
東京-青森 577.3 62640 74640
東京-札幌 831.0 70200 82200

時間的余裕があるなら、自分が取りに行った場合の交通費と陸送費を天秤にかけて納車方法を決めると良いでしょう。

中古車を県外から購入するまとめ
・中古車は自分が住んでいる地域だけでなく全国どこからでも購入することが可能
・県外の中古車を買ってもナンバープレートは県外登録にはならない
・車庫証明は自分で取得すれば登録諸費用を抑えることができてその手順は簡単!
・諸費用(登録費用や納車費用)を含めてもメリットがあるかがポイント

県外から中古車を購入する流れや、1円でもお得に中古車を買うために抑えておくべきポイントがわかりました。
これで中古車選びの選択肢をぐんと広げることができそうです!

ただcamel店長、

遠くの県だと実際に現車確認に行けない場合もあると思うんですが、そんな時はインターネットの中古車検索サービスの情報だけで中古車を買ってしまっても大丈夫なんでしょうか?

中古車を購入するときは現車確認が基本だから、現車確認なしでネットの掲載情報だけで買うのはおすすめできないね。

ただどうしても現車確認に行けないといった場合は、気になるところを販売店にどんどん質問するとともに、最低でも半年保証の付いた中古車を選ぶようにしよう。

新車と違い中古車はそれまでどんな乗り方やメンテナンスをされてきたか?といった事がとても重要です。
それを知るためにはその中古車の状態を自分の目で確かめる現車確認が基本です。
売る側も後々のトラブルを避けるために現車確認なしでは販売しないという中古車販売店もあります。
その一方で距離や時間的な問題から現車確認に行けない/行かずに中古車を購入する方も実際におられますが、そういった場合は中古車販売店としっかりとコミュニケーションをとりながら販売店の対応などを確認するとともに、購入後のリスクを低減するために最低でも購入後半年くらいの保証が付いた中古車を選ぶようにしましょう。

現車確認なしでも安心・安全に効率よく中古車を探すもう一つの方法

中古車の購入はアフターフォローや保証も含めて、

いかに安心して購入することができるか?

この一言に尽きるといっても過言ではありません。

そういった意味からもおすすめしたいもう一つの中古車購入方法が、プロの中古車鑑定士に希望条件に合った中古車を提案してもらうという方法です。

それを実現してくれるのがネットの「中古車提案サービス」です。

この「中古車提案サービスは」、中古車販売実績No1の最大手企業である「ガリバー」がまだ市場に出回っていない、60万台に及ぶ非公開車両の中から希望条件に合った中古車を提案してくれるサービスです。

もちろん修復歴はチェック済みで、紹介してもらった中古車には最長で10年の保証を付けることも可能です。

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